Vol.7 日本だじゃれ活用協会代表理事 鈴木 英智佳
- お名前:鈴木 英智佳(すずき ひでちか)
- 生年月日:昭和50年2月7日
- 出身地:兵庫県尼崎市
- 職業:社内講師養成コンサルタント
- 趣味:スポーツ観戦、温泉巡り
- 私にとってのだじゃれ:神様からのプレゼント
「今月のだじゃらー」第7回ゲストは、新年ということもあり、我らが日本だじゃれ活用協会(以下DKJP)代表:鈴木英智佳に年頭の挨拶の意を込め、ダジャレディから色々質問をして参りました。協会立ち上げのきっかけから、ご家族とだじゃれの関係、本業である研修講師業との兼ね合い等、普段なかなか聞けないお話をあらためて聞いてみました。
Q :
最初に、だじゃれで協会を立ち上げようと思ったきっかけは?
A :
昨年9月に『爆笑する組織』を出版することになって、問い合わせ先が殺到するのではないかと思って、それにサッと対応できた方が良いと考えました。
Q :
実際問い合わせは?
A :
ほとんどありませんでしたね(笑)。でもその後、朝日新聞はじめ、複数のメディアから取材をいただきました。協会を立ち上げていなかったら、それもなかったかもしれませんね。
Q :
結果として立ち上げて良かったと思いますか?
A :
勿論です。
Q :
具体的に立ち上げて良かったと感じるのはどのような時でしょうか?
A :
本気が伝わるんじゃないかと思います。「一般社団法人」となると趣味でやっているのではないというのが伝わりますよね。メディアの取材も増えましたし、本を書いた影響から、人財開発の専門誌からの連載依頼もありました。
Q :
『月刊人事マネジメント』ですね。
A :
そうです。『駄洒落な職場つくり物語』という全6回の連載を寄稿させてもらいました。まさかだじゃれで人事専門誌に連載することになるとは、これは思いもよらない展開でしたね。あとは、知人から「こんなのあったよ」とか「こんなの知ってる?」といっただじゃれに関する情報が入り易くなりましたね。活動すればするほど、新たな情報が雪だるま式に広がっていくのを感じています。
Q :
現在約10名のダジャレンジャー、ダジャレディが協会の運営に関わっています。何かバックグラウンドの異なるメンバーをまとめる秘訣はありますか?
A :
なかなか苦労してますね(笑)。正直、あまりまとめられている感じはしてないです。
Q :
協会立ち上げから1年と少し、ここまで順調にきているのは代表の力によるところが大きいのではないかと思いますが。
A :
まず言えるのは、色々な人がいるからこそ良いというのはありますね。例えば僕と3号(理事)のような人だけだったら、それはそれで大変ですよ。収拾がつかなくなりますよ。
Q :
それはだじゃれの収集がですか?(笑)
A :
そこはある意味、収拾がつかなくなっていますが(笑)、何かイベントを企画するにしてもアイディアを出す人、具体化する人、計画通り進めてくれる人、細かいことに気付いて準備してくれる人等、色々な役割が必要なので、そこは十人十色の良さだと思います。一人一人の良さとか持ち味を認めてあげて、活躍の場をつくっていきたいと思っていますが、まだまだですね。特に時間の面では苦労しています。コンスタントに全員が集まって意見交換ができればいいのですが、普通の会社とも違うので、なかなかそれができず歯がゆく感じることが多いです。
インタビューは活動拠点でもある武蔵小杉のタワーマンション最上階で行いました
Q :
本業の企業研修とのバランスはどうでしょうか?だじゃれと研修講師、相乗効果を生んでいますか?
A :
バランスはいい感じですね。プラスの面から言うと、両者が上手く融合してきていて、だじゃれを始めてからの方が、企業研修の方でも自分らしさを出すことができるようになりました。真面目なことを話している時でも、だじゃれを入れることでその場が柔らかくなったり、僕と参加者の皆さんとの距離がグッと縮まる感じがあります。
それから、「ダジャーレdeござ~る」の開発には、これまでの人財開発における10年以上の知見が不可欠でした。例えば、だじゃれテストのBefore&Afterは、「できるようになった」と参加者のモチベーションを高めるためにとても大切な仕掛けです。「だじゃれはスキル」とも言ってますが、感覚ではなく、体系的に誰でも分かるように噛み砕いて説明しているところにも、研修開発のノウハウが活かされています。
Q :
協会の活動を初めてから周囲の方の反応は如何ですか?
A :
「最近楽しそうだね」と言われるようになりましたかね。
Q :
力が抜けたってことでしょうか?
A :
そうだと思います。「応援しているよ」とか、ポジティブな反応が多いですね。
Q :
何かこれまでの傑作や、お気に入りのだじゃれはありますか?
A :
よく聞かれるんですけど、その時の場面・状況だからこそ面白いということが多くて、なかなか困る質問です(笑) あずりん(インタビューアー・ダジャレディ2号)との思い出でいくと、「声いいですね」と言われて「ボイッスー!」(いかりや長介さん風に)って答えたのは良かったかなぁと。
Q :
あれは面白かったですね(笑)後は、新幹線内でワイシャツにビールをこぼした時に飛び出した「ワイのシャツがぁ~」も良かったですよね!周りの方もプルプルと肩が震えていました(笑)
A :
やっぱりシチュエーションとセットで傑作となることが多いですね。
あずりん(左:ダジャレディ2号)は今回がインタビュー初挑戦!
Q :
少し質問を変えて、ご家族とだじゃれの関係について聞かせてください。ご家族、特に奥様はDKJPの活動をどのように捉えてらっしゃいますか?
A :
「(だじゃれで)失笑を受けるのはいいけど、仕事には支障をきたさないでね」とは良く言われます(笑)やるのはいいけど、ほどほどにねということでしょうか
Q :
ご家族ではだじゃれを活用されていますか?
A :
してますよ。我が家にとっては一つのバロメーターですね。妻も調子がいいと応戦してくる時もありますし、逆に機嫌が悪い時に言うと、「今はそういう気分じゃない」と怒られたりもします。やっぱり「だじゃれは愛を持って使わないといけない」と実感させられることも多いです。
Q :
奥様は元々だじゃれを言うタイプだったんですか?代表の影響でしょうか?
A :
僕の影響ですね。だじゃれに関しては、積極的に後押しとまでは行きませんが、反対はしてないし、「楽しそうだからいいんじゃない」と応援してくれています。「馬鹿じゃない」とか「恥ずかしいからやめて」とかはないですね。
Q :
ダジャーレにはお父様が参加されたこともありましたが、どのようなお気持ちでしたか?
A :
あの時は恥ずかしいというか、始まる前は抵抗感がありましたね。
Q :
小さい頃からご家族の前でだじゃれを披露することはあったのでしょうか?
A :
全くなかったです。今でも実家では言わないですね(笑)最初はだじゃれの活動を始めて何と言われるんだろう?と思っていたんですが、ある時、「お前のやっていることは立派な社会貢献活動だ」と言ってくれたことがあってとても嬉しかったですね。ダジャーレの時は、父が「だじゃれの効果」について「会社員時代、正論ばかり振りかざす人ばかり重苦しい雰囲気の職場の中で、冗談を言ってくれる人がいて気持ちが楽になった」と話してくれてビックリしました。
Q :
協会設立から一年、ここまでを振り返って如何でしょう?
A :
「だじゃコン」「だじゃれ川柳」「ダジャリーダーシップ研修」「だじゃれの授業」などたくさんの企画がありましたが、想定外のことばかりです。「ダジャーレdeござ~る」にしても、既に、大阪・広島・福岡・宮崎も含めて25回。こんなに続くと思っていませんでした。教員免許も持ってないのに、小学校でだじゃれの授業をするなんて夢にも思ってなかったですね。
Q :
今後はどんなことを考えていますか?
A :
ここから先、さらにどんな領域・世界に広がりを見せるのか?ワクワクしますね。多分、計画してできるものでもなく、続けていけば自然に呼ばれるんじゃないかと。「ダジャーレdeござ~る」は自分達だけでは限界があるので、ファシリテーターを増やし、同じ想いを持った人達に全国をファシリ回ってもらえれば、もっともっと広がっていくと思っています。後は「だじゃれ検定」とか、「DAJARE」として海外に飛び出していく日が楽しみですね!
Dポーズを決める、代表理事ひでちか(中央)、あっきーな(左)、あずりん(右)
<あとがき>
2014年9月の協会設立以来、DKJPは順調に活動を行ってきました。それは本業の企業研修だけでなく、プライベートではPTA役員やお子さんのバレーボールの朝練に付き合う等、パパ業でも多忙な代表自らが、どんなに忙しくても率先してだじゃれを楽しみ、周囲に笑顔をもたらしてくれるからだと感じます。時にはメンバーが心配になるくらい多忙なスケジュールでも「疲れていても、だじゃれが出てくるうちは大丈夫」という代表。そんな代表を、私達は誇りに思うと同時に、ホッコリとさせられています。
インタビュー&レポートbyあずりん(ダジャレディ2号)