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注目のだじゃらー

注目のだじゃらー Vol.24
銚子電機鉄道株式会社 社長 竹本勝紀さん

竹本勝紀さん

  • お名前:竹本勝紀(たけもと かつのり)
  • 出身:千葉県木更津市
  • 職業:銚子電気鉄道株式会社 社長
  • 趣味:乗り物
  • 私にとってのだじゃれ:唯一の健康法

今回のゲストは、銚子電鉄x銚子うめぇもん研究会x日本だじゃれ活用協会がタイアップして企画運営した「鯛パニック号」運行(2019.4.14)企画を快諾してくださった銚子電鉄( http://www.choshi-dentetsu.jp/ )の竹本社長です。過去、幾度も陥った経営危機を数々のユニークな施策(「ぬれ煎餅」「まずい棒」など)で乗り越え、アイデアを繰り出し続けている竹本社長に、そのコツを伺ってきました!

Q :

竹本社長の本業は税理士だとお伺いしているのですが、銚子電鉄の社長になられるまでについて教えていただけますか?

A :

14年前に「ちょっと潰れそうな鉄道会社があるんだけど、なんとかして、、、」と銚子電鉄の顧問弁護士からの電話がきっかけです。裁判所に納める予納金もない状態で破産もできない。「そりゃないぜぃ」と最初は思いましたが、断り切れず顧問理士になった訳です。その後、色々あって社長になりました(笑)

Q :

竹本社長が社長になられる前から「ぬれ煎餅」はあったのでしょうか?

A :

あったんです、実は平成10年に親会社が倒産してしまい、「お父さん会社が倒産、つまりおとうさんとうさん」というシャレにならない事態に陥りました。「こりゃまずいぞ」と、子会社である銚電が製造を開始したぬれ煎餅がブームとなり、連鎖倒産を免れることができたのです。その後、平成18年に再びぬれ煎餅ブームが起きるのですが、この二回目のブームには私も深く関わっています。

Q :

社長を引き受けた理由は?

A :

頼まれたら断れない性格なもんで、やむを得ず引き受けたという状況です(笑) どうせやるなら、それまでの10年間はぬれ煎餅だけを売って生き延びてきていたので、安定した収益を考えて「エンタメ鉄道」をやろうと決意を固めました。


鯛パニック号電車内
取材は「鯛パニック号」の電車内で行われました


Q :

エンタメ鉄道って、どんなことをされるのですか?

A :

エンターテイメントっていうのは「娯楽」と「おもてなし」という意味があります。銚子の玄関口、お客様を送り出す出口で「銚子に来て楽しかった」と何度でも来てもらえるように、色んな楽しい企画を「エンタメ鉄道」として始めました。最初に手掛けたのは「電車でGYO(ギョ)」です。これは当社鉄道部長・石橋の発案によるものです。

Q :

「電車でGO」じゃなくて?(笑)

A :

すくいを電車の中でやったんです(笑)電車が揺れて水がこぼれて金魚が逃げちゃったり。金魚も大量に余っちゃいまして、金魚迷惑で大失敗しちゃいました(笑)

Q :

その他には?

A :

「愛の銚子伝説」っていう名前の鉄コン、合コンや「お化け屋敷電車」、「イルミネーション電車」、「駅名ネーミングライツ」など、やりたかったから思いつくものを全てやりました(笑)エンタメ路線を突っ走りながら、収益増強策を矢継ぎ早に繰り出してきた感じです。


路線紹介MAP
銚子電鉄の路線紹介MAP


Q :

私達が銚子電鉄さんのことを最初に知ったのは、たぶん「まずい棒」です。ぬれ煎餅の売上が減ってるので「まずい棒」を出したのかなっていう風に思ってたんですけど、そうでもなかったんですか?

A :

ぬれ煎餅も利益出していたんです。ただ、やっぱり限界があって。これ以上ぬれ煎餅に全てを背負わせるわけにいかないので、新たなマーケットの開拓第一弾が「まずい棒」でした。

Q :

「まずい棒」のアイデアのきっかけは?

A :

「お化け屋敷電車」の企画・演出などを担当してもらっている怪談蒐集家の寺井広樹さんが「経営状況がまずいから「まずい棒」っていうのはどうですか?」と言ってくれまして。じゃあ「まずいです!経営状況が…」という、パッケージにして、キューサイの青汁のパロディにして「銚電救済もう1本!まずい棒!!」っていうキャッチコピーを思いついて、それでPVまで作ってしまいました(笑)
※八名信夫さんが出演するキューサイの青汁CM「あー、まずい。もう1杯」というフレーズが有名

Q :

「まずい棒」って、そこまで反響があるって思っていましたか?

A :

思わなかったですね。でも既に約100万本ほど売れまして。

Q :

えーー、約100万本ですか⁈(驚)ミリオンセラーじゃないですか!

A :

発売日は、去年の8月3日、破産の日18時18分、「破産イヤイヤ」で(笑)

Q :

売上貢献かなりあるんですか?

A :

利益率それなりにあるので、うちにとっては救済資金になった訳です。まさに「銚電救済もう1本」です(笑)

Q :

ぬれ煎餅って色んな味付けがありますよね。次に考えている新しい味は、ありますか?

A :

わさび醤油味」です。この電車(車両)が古いんです、塩害もあって。なので、見たら「わっ!錆び!!」と叫んでしまうので(笑)

Q :

他に実際に乗車するものでは、今回の「鯛パニック号」、その前は「サバイバル電車」がありましたね。

A :

ゴールデンウイークの臨時列車は、書き入れ時なんです。ただ乗ってもらうだけじゃ、つまらなので、ヘッドマークに「3843」でサバの絵をあしらって、サバヨミ号を運行しようという事にしました。その前年に鯖サミットが、銚子であって、サバヨミ号をデビューさせた事が発端です。その時は、電車の中に鯖にまつわるだじゃれとか小噺をたくさん展示しようということで、思いついたものをいっぱい載せました。殆ど、だじゃれでした(笑)
※日本各地から鯖自慢の産地が集まり、鯖料理を振る舞うイベント


サバヨミ号
倉庫で保管されていたサバヨミ号のヘッドマーク


Q :

前年度の「サバヨミ号」は、ご自身で考えられたのですか?

A :

いえ、当社の特別顧問をして頂いている美人ピアニストさんからヒントを頂きました。ピアニストといえば、私の家内も同業です。文字通りタケモトピアノ(笑)

Q :

奥様もだじゃれを言うんですか?

A :

いつも、ぶっ飛んだ面白いことを言ってます。「鯖(サバ)」っていう字を「魚ー青ー(サーバー)」って伸ばして、「ビールサーバー」にしたり。うちの女子社員が考えたことにしましたけど、実は、カミさんが考えました(笑)。

Q :

今後の電車系での企画は何かありますか?

A :

先日、オリエンタルラジオの中田敦彦さんと対談があって、「武勇伝電車」やって欲しいって、お願いしました。

Q :

そういえば、中田さんも出演される「電車を止めるな!」の公開も決まったんですよね?
※銚子電鉄が製作する低予算ホラー映画:今夏公開

A :

「電車を止めるな!」は、大ヒット映画「カメラを止めるな!」に対するリスペクトを込めたオリジナル映画です。「まずい棒」もそうですけど、リスペクトを込めたオリジナル商品という位置付けです。

Q :

発案や発想を伺っていると、だじゃれも多いようですが、元々だじゃれ好きだったんですか?

A :

人を楽しませる事は大好きです。本業の税理士業の時に税務調査で署員が来た時に、円滑なコミュニケーションを取る為に、だじゃれ的な事を言っています。笑ってもらえると相手との心の距離が縮まって、場が和やかになるので、あんまり強いことは言われなくなるんです。高校時代から色々アルバイトしていたんですけど「イカいかカニ?」とか言ってイカとかカニを売ってましたね。・・・あ!昔からだじゃれは言ってました(笑)

Q :

竹本社長にとって「だじゃれ」とは、なんですか?

A :

やっぱり笑うっていうのは、健康にはいいんじゃないかなってすごく思うんですよね。苦虫噛み潰したような生活つまんないし、たぶん長生きできないんじゃないかと。(だじゃれは)私の唯一の健康法です。

Q :

唯一の健康法?

A :

健康的なこと何ひとつやってないんで(笑)脳が活性化するっていうのもありますし。相手もやっぱり笑顔になることにによって、自分自身にも返ってくるものがあると思うんですね。「情けは人の為にならず」ではありませんが、「だじゃれは人の為ならず」っていう、その人の為になるばかりでなく、やがてはめぐりめぐって自分に返ってくる。「人には、だじゃれよ」です。


竹本社長
「鯛パニック号」車内で盛りあげる竹本社長



記念写真
イベント終了後の記念写真(銚子鉄道x銚子うめぇもん研究会x日本だじゃれ活用協会)


Q :

今回の「鯛パニック号」は、どうでしたか?

A :

実は、鯛、メデタイ料理、めでたいフェア、プレッシャーで気が重かったんです。でも、お声掛けさせていただくことによって色んなイベントを積極的に挑戦しようっていう気持ちにさせてもらいました。

Q :

だけに、重たいところがあったんですね(笑)

A :

タイなのにヒラメいちゃいました。鯛パニック」って、ご連絡いただいた時には、本当に感動で胸が震えて…。

Q :

失礼なのかなって思ったんですけど。

A :

いや、全然ですよ!これほど完璧なネーミングないです。最っ高でしたね!これからも、SOS(スーパーアウトソーシング)で活用させていただくっていうことで(笑)、我々は生き残りを図りタイです。

Q :

一同(爆笑!)


<あとがき>

銚子電鉄の路線は銚子市内の6.4キロのみ。江ノ電のように車内からは美しい海や周辺の景色を眺められる鉄道ではなく、鉄道事業は毎年1億円の赤字という現状が続いているとの事。それでも明るく楽しく前向きに、夢と希望を持ち素直な心でお話されていた姿がとても印象的でした。協会での活動のひとつに「だじゃれdeまちを元気にする」というのがありますが、「鯛パニック号」企画も、そのひとつ。実際に主催できたのは今回が初めてでしたが、多くのメディアにも掲載していただき、だじゃれがもたらすパワーと宣伝効果は凄まじいと改めて実感できました!
最後になりますが、快くSOS(スーパーアウトソーシング)してくださった銚子電鉄様、銚子うめぇもん研究会様および関係者の方々に、この場を借りて感謝申しあげます。
「鯛パニック号」は大漁でした!!めでたい、めでたし。


インタビュー後


インタビュー&レポート by 中島ピロタカ(鯛パニック号 鯛長)



銚子電鉄様の関連情報は以下のサイトからご覧いただけます!


◇鉄道チャンネル「鯛パニック号」1

https://tetsudo-ch.com/6570700.html


◇鉄道チャンネル「鯛パニック号」2

https://tetsudo-ch.com/6652757.html


◇銚子電鉄「まずい棒」公式サイト

https://choden-mazuibou.com


◇映画「電車を止めるな!」公式サイト

https://dentome.net

 

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