注目のだじゃらー Vol.31
かとう 唯 さん
- お名前:かとう 唯(かとう ゆい)
- 生年月日:1990年6月30日
- 出身地:三重県出身
- 職業:ミュージカル女優、ダジャレント
- 趣味:ミュージカル、だじゃれ
- 私にとってのだじゃれ:腎臓
今回のゲストは、「注目のだじゃらー」史上初の2度目の登場となる、かとう唯ちゃん。
前回のインタビューから約2年。「ミュージカル女優」と「だじゃれアンバサダー」の二刀流でますます活動をパワーアップさせているかとう唯ちゃん。
だじゃれアンバサダー就任後の様子や歌詞に含まれる69個のだじゃれ全てを再現した「ダジャロック!」のMV制作の裏側をロックオンして聞いてきました!
この2年はだじゃれに救われた
Q(ひでちか) :
前回のインタビューから2年が経ちました。
A(唯ちゃん) :
2年…2年経ったとは思えないですね。
Q(ひでちか) :
早かったですか?
A(唯ちゃん) :
あっという間でしたね。
憧れのだじゃれ活用協会の方々とこうして活動をご一緒できていると思うと感慨深いです。
Q(ひでちか) :
色んなことがありましたが、特に大きかったのはアンバサダー就任かなと思います。
A(唯ちゃん) :
アンバサダーの証明書は嬉しくていつも見えるところに飾ってあります。
Q(ひでちか) :
三重出身だけに見えるところに?(笑)
A(唯ちゃん) :
そうですね、住んでいるのは東京ですが(笑)
今回のダジャロックのMVでもこの証明書を映すワンシーンがあったり、だじゃれの仕事で面接に行くときも持参したり…もう免許証と同じくらい自分にとっては大事なものです。
Q(ひでちか) :
アンバサダーになってから気持ちの変化はありますか?
A(唯ちゃん) :
就任する前はTwitterでも「#ただ唯たいだけ」とハッシュタグを付けてだじゃれをオヤジギャグみたいに一方的に発信していました。
ただ、アンバサダーに任命されてからは、協会が提唱している自己中心的なのか相手を思うのかをめっちゃ意識していて、そのおかげで良い意味で自分にストップをかけられるようになったというか…(笑)
Q(ひでちか) :
前よりもだじゃれを発信する量は減ったんですか?
A(唯ちゃん) :
減ってはないですね(笑)
今まで何も考えずにポンと言っていたものを、何かに紐づけたり、文脈にのせて発信することは意識し始めたと思います。
Q(ピロタカ) :
「だじゃれ道場」にも参加いただいて、だじゃれに対する考え方が変わって来たのかもしれないですね。
A(唯ちゃん) :
「だじゃれ道場」、オンラインで何度か参加させていただいてめちゃくちゃ勉強になりました!
このノートがオンラインワークショップでの記録なのですがたくさんメモってます。
▲合格祈願のお菓子だじゃれがいっぱい。「カフェオレで勝てオレ」が凄く好き
Q(ひでちか) :
凄い、たくさんメモってある!
A(唯ちゃん) :
本当に授業を受ける感じで聞いていて…(笑)
あらためてだじゃれの奥深さを知ることができました。この2年間、ミュージカル女優としてはコロナ禍で公演が中止になったりと、なかなか思うように活動できませんでした。そんな時、自分のだじゃれ好きを追求していたなと思います。だじゃれのお陰でコロナ禍は本当に救われていました。
Q(ひでちか) :
それは僕もありますね。
A(唯ちゃん) :
アンバサダー就任も含めて、もしだじゃれがなかったら引退していたかもしれない…と思うくらい落ち込む2020年だったので。
「だじゃれで世界をハッピーに」と言いながら自分が一番救われていたなと思ってます。
Q(ひでちか) :
そうなんですよね、「だじゃれは世界を救う」と言いながら自分が一番救われている…。でも自分が救われることで、結果的に世の中を何かしらの形で救えたら良いんじゃないかと思ってます。
アンバサダーになったことで何か周りからの変化ってありますか?
A(唯ちゃん) :
何か言うごとに「さすがだじゃれアンバサダー」「出た、だじゃれアンバサダー」と(笑)
「だじゃれアンバサダー」っていう言葉を周りが自然と発してくれるようになりました。
Q(ひでちか) :
ダジャレントは今でも使っているんですか?
A(唯ちゃん) :
オーディションやSNSでの発信ではダジャレントを使っていますが、周りからはアンバサダーの方が良いと言われてますね。
Q(ひでちか) :
どっちが好きですか?
A(唯ちゃん) :
うーん…「だじゃれのタレント」って肩書きを名乗れることはお気に入りなんですけど。一般の人から見てインパクトがあるのはアンバサダーかなと思ってまうす。
クラウドファンディングで歌詞のだじゃれを再現するMVを!
Q(ひでちか) :
前回からの変化として、もう一つ大きいのが「ダジャロック!」のMV制作かなと思います。制作に至った経緯を教えてください。
▲ともかくMVを見てほしい。全編だじゃれなのに凄くカッコ良くておどロック!(出典:ダジャロック!MVより)
A(唯ちゃん) :
ダジャレントとしての肩書きと言いますか…だじゃれのタレントとしてPRするにも写真くらいしか見せられなかったので、名刺代わりになるものが欲しいと事務所にお願いをしました。
ダジャロック!が盛り上がる曲としてファンの方たちの中でも好評だったので、何とか形にしたいという思いもありました。
Q(ひでちか) :
今回のMV(ミュジックビデオ)のコンセプトである「歌詞に入っている69個のだじゃれをリアルに再現する」アイデアは最初から考えていたのですか?
A(唯ちゃん) :
そうですね、なので小道具に凄くお金がかかりました(笑)
それもあってクラウドファンディングを行ったのもあります。
▲最終的に目標の倍の金額が…!唯ちゃんの魅力とだじゃれの可能性の賜物!
A(唯ちゃん) :
「がんばロールなっとクッキー」の一言のためにロールケーキを買ったり、「おじいちゃんとソフトクリーム」のためにおじいちゃん役の人をオファーしたり…
▲おじいちゃんのソフトな笑顔にこちらも顔がほころぶ(出典:ダジャロック!MVより)
Q(ひでちか) :
てっきりお知り合いの方なのかと…。
A(唯ちゃん) :
いえ、オファーしたんです。なので「そりゃお金掛かるわ!」って言われるぐらい一つひとつ細かく作りこみました。
Q(ひでちか) :
一つひとつのだじゃれは短いですもんね。
A(唯ちゃん) :
監督も「パーフェクトのパフェ終わりでーす」などワンシーンごとに撮影するから凄く大変だったと思います。
▲再生回数は6.9億回!一つひとつのだじゃれに細かなこだわりを感じる(出典:ダジャロック!MVより)
Q(ピロタカ) :
それもコロナ禍の中で撮影したんですもんね。
A(唯ちゃん) :
今だからこそできるかなという思いもあって。
Q(ひでちか) :
一番記憶に残っているシーンはどれですか?
A(唯ちゃん) :
冒頭の「頭まであったまろー」のシーンですかね、丸1日撮影してクランクアップがお風呂だったんですね、一番頭のシーンを一番最後に撮ったんです。
このお風呂もカメラマンのおばあちゃん家のお風呂で…。
しかも私潜れないんですよ、「頭まであったまろー」なんて歌詞書かなきゃよかったと後悔しました(笑)
▲潜るという苦手なことに果敢に挑戦する唯ちゃんに頭が上がらない(出典:ダジャロック!MVより)
だじゃれと一生付き合う方法は教えること!?
Q(ひでちか) :
前回のインタビューから、だじゃれ活用協会の色々なイベントに参加してもらいましたが、印象に残っているイベントはありますか?
A(唯ちゃん) :
「ダジャロック!」を小学校で歌わせてもらったことですね。
自分の「だじゃ履歴」の中でもトップ3に輝くくらいの出来事です。
あの時の映像をたまに見るのですが、コロナ禍前だったから小学生がたくさんいたり、PTAの方が大声で「ロック!!」と叫んだり…ファンではない方が盛り上がってくれているのがとても嬉しかったです。
▲小学校のイベントでダジャロック!とっても魅ロック的なステージでした!
Q(ピロタカ) :
唯ちゃんを初めて見た人も多かったと思うのですが、盛り上がってましたね。
A(唯ちゃん) :
あの後も小学校のイベントに2回行かせてもらって、自分の中でそういったイベントに参加するのが楽しくてモチベーションになりました。
事務所で毎年目標を出しているのですが、だじゃれに関しては発信だけでなく教える仕事もしたいと思っています。
▲唯ちゃんの目標。「ダジャレント」と「ミュージカル女優」の2本柱。
Q(ひでちか) :
小学校の授業に参加したときに唯ちゃんが小学生と同じ目線に立って接していたのが、すごく印象に残っています。
▲初対面の子ども達としっかりと信頼関係を築(きっず)いていた唯ちゃん
A(唯ちゃん) :
小学校でお手伝いをして一番思ったのが、すぐに思いついてバンバン手を上げる子もいれば、思いつかなくてどうしようってなっている子もいる。
そういう子が置いてきぼりにならないように、少しヒントをあげたり。終わった後に「だじゃれの授業が楽しかったな」と思ってもらえるように心がけました。
Q(ひでちか) :
だじゃれを教えることは唯ちゃんなら余裕だと思います、「よう、言うよ」って思うかもしれませんが(笑)
A(唯ちゃん) :
教えることを仕事にするって責任があり大変だと思うのですが、それができれば一生だじゃれとお付き合いできるんじゃないかなと思ってます。
Q(ピロタカ) :
唯ちゃんなら、全国をファシリ回れるんじゃないですか?
A(唯ちゃん) :
それ夢ですね!あとはせっかくアンバサダーに任命されたので、だじゃれのポジティブなところをたくさん発信していきたいと思っています。
どうしてもだじゃれはネガティブなイメージを持たれがちなので、自分をさらけ出してイメージを変えていけたらと思います。
▲インタビュー中も唯ちゃんの首にはトレードマークのだじゃれもん
Q(ひでちか) :
唯ちゃんのトレードマークとも言えるだじゃれもん、デビューはいつですか?
A(唯ちゃん) :
2020年の2月とか3月ですね。
Q(ひでちか) :
きっかけは何だったんですか?
A(唯ちゃん) :
コロナ禍で仕事がなくなったときに「だじゃれで色んな動画を発信したら?」とアイデアをもらって、その時に協力してくれた人のアイデアです!
ただ、最初はレモンをつけることがメッチャ嫌で(笑)
Q(ひでちか) :
えー、そうだったんですか!?
A(唯ちゃん) :
絶対「なんだあいつ」って思われるだろうし(笑)でも、インパクトがあって、「すぐれもん(優れもの)」のようにレモンはだじゃれも作りやすい。ダジャレントとしての見せ方を確立しようと決意してからはお気に入りです。この話、恥ずかしくて誰にも言ったことなかったのですが、実は最初はレモンを「腫れもん」のように思ってたんです(笑)
Q(ひでちか) :
ちなみにだじゃれもんの入れもんはあるんですか?
A(唯ちゃん) :
それがなくって(笑)
最初に「これがレモンの入れもんです」って言えるほうがインパクトあるんじゃないかと思ってます。
Q(ひでちか) :
Twitterとかでアイデアを募集しても面白いかもしれないですね(笑)
共通点があるからこそ両輪が活きる
Q(ひでちか) :
では、最後の質問です。あらためて唯ちゃんにとってだじゃれとは?
A(唯ちゃん) :
腎臓です。腎臓が2つあるように、ミュージカルとだじゃれの2つの職業があって、どちらもあるからこそ頑張れる…2つあっての自分だなと思ってます。
Q(ひでちか) :
僕もそうですね。だじゃれで食べていきたいとは思うものの、そうなったときに研修の仕事を辞めるかと言われたら、たぶん辞めない。研修は研修で楽しいし、やっぱり両輪ですね。
A(唯ちゃん) :
どっちもやっていたほうが、片方の自分しか知らなかった人に全く違う一面を見せることができるのは魅力的だなと思ってます。
Q(ひでちか) :
だじゃれアンバサダー、そしてミュージカル女優として両輪でのますますの活躍を期待しています。本日はありがとうございました。
<あとがき>
かとう唯ちゃんへの2年ぶりのインタビュー。様々な変化の中で葛藤しながらも両輪を大きく成長させている唯ちゃんに「とても素敵です!」とゆいたいです(笑)12月には唯ちゃん初主演ミュージカル「サイト」の公開もあるので、ファイト一発これからも頑張ってほしいです!
▲初主演ミュージカル「サイト」に向けてファイト一発!
インタビュー by 鈴木ひでちか&中島ピロタカ
レポート by 電気とデニム
かとう唯ちゃんの関連情報は以下のサイトからご覧いただけます!
◇公式プロフィール
https://plus-p.jp/talents/yui_kato/
◇自己紹介ソング ~ありかとうゆいたくて~
◇ゆいチューブ ~69個のだじゃれが入った新曲「ダジャロック」~
https://www.youtube.com/watch?v=MX7a55kaqAc
◇かとう唯ちゃん初主演ミュージカル「サイト」公式HP
https://musical-za.co.jp/stage/site2021dec/