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注目のだじゃらー

注目のだじゃらー Vol.18 加藤 よしたかさん

加藤 よしたかさん

  • お名前:加藤 よしたか(かとう よしたか)
  • 生年月日:昭和39年5月16日
  • 出身地:広島県広島市
  • 職業:広告代理店経営
  • 趣味:ゴルフ、レーシングカート、立ち飲み屋めぐり
  • 私にとってのだじゃれ:老後の希望の星

2017年のトップバッターは“だじゃれ活用協会認定ファシリテーター”(ダジャレテラー3号)の加藤よしたかさん。認定資格を取得以降、協会史上最多となる観客動員300人の講演を成功させた他、地元のTV・新聞に引っ張りだこ、と広島でだじゃれ旋風を起こしている加藤さんに認定ファシリテーターを目指した経緯と認定後の活躍の様子を伺いました。

Q :

普段のお仕事から伺えますか?

A :

広告コミュニケーションのプロデューサーとして、広告代理店の経営をしています。広島のクライアントに加えて、必要に応じて東京、大阪、福岡の他、中四国各県に行くこともあります。

Q :

2015年10月の“ダジャーレdeござ~る”広島初開催にご参加いただいた訳ですが、きっかけは?

A :

地元紙中国新聞のちゅっごく小さな記事を見つけたのがきっかけですね(笑)
「だじゃれの講座、広島初開催」という見出しが目に入って、「すっごく緩い講座だな」と思ったのと「だじゃれ活用協会の名前を見て、そんな協会があるんだ?」と思って参加しました。正直、2,000円の参加費を払って、一体どういう人が来るんだろう?という好奇心だけでしたね(笑)実はだじゃれにもそこまでの興味・関心はなかったんです。

Q :

実際に参加してみてどうでしたか?

A :

笑いで場を和ませるとか、職場や家庭のコミュニケーションには笑顔が必要という考え方には共感できましたね。一見バカげているけどそれを必要なものとしてロジカルに説明しているという観点で面白いワークショップだと思いました。
参加者については、意外と普通の人が多いと思いました。それでも「だじゃれを何年も封印してきた」という女性がいたり、「オヤジギャグと言われていつも寒がられている」など、それぞれ色々な想いで参加されていること自体が面白く、知らない世界を見させてもらった感じがしてすごく新鮮でした(笑)

Q :

いい意味で期待を裏切られて、来た意味があったんですね?

A :

そういうことですね(笑)

加藤 よしたかさん

↑“ダジャーレdeござ~る”でPK戦を進行する加藤さん。「ウケる側」から「教える側」へ!


Q :

そこから今度は、半年後の「ファシリテーター養成講座」に参加いただいた訳ですが。
確かダジャーレ後の懇親会の時に「次の養成講座はいつあるの?」と仰っていましたよね?

A :

そうですね。率直に面白いなと思って。ワークショップ中から教える側になりたいなと思ってました。
理由の一つは年齢的なものです。今年で53歳になるのですが、広告の仕事もそう長くは続けられないので、何か別のことを見つけておかないとまずいなと思っていたんです。人前で話すことはそんなに抵抗ないし、できるなら挑戦してみたいなと。
もう一つはタイミングですね。協会ができて日が浅いし、広島初開催ということだったので、人がやらないうちにやった方が良いなと思って。今なら一番だなと。

Q :

「広告」と「だじゃれ」は加藤さんの中で何か共通性があったんでしょうか?

A :

「コミュニケーション」という点ではつながっているのかなと。なかなか表現するのが難しいのですが、細い糸ではつながっている感じがします。
僕が目指す理想の広告は、どこかに社会を映し出すメッセージを入れたいと思っています。受け手(ターゲット)の心に“ひっかき傷をつける”ような広告です。どこか社会を皮肉ったり揶揄するような広告です。だじゃれも少し似ているようなところがあって、職場の雰囲気とか社会を捉えてコミュニケーションとして投影している感じがします。だじゃれを言うことで注目されるのと、先陣を切るという点で広告と似た感覚があるのかも知れません。

Q :

協会認定ファシリテーター(だじゃれテラー)となったことは加藤さんに何をもたらしましたか?

A :

一つはコミュニケーション活用のプロとして新たな道が拓けたことですかね。先ほども話した50代後半からの不安だったところに光明が差してきたかもしれません。「何か面白いお爺ちゃんがいるな」と、だじゃれは年を重ねるごとに味が出てくると思うので(笑)
あとは自分自身が元気になっているのを感じるし、お陰さまでテレビや新聞などメディアにもたくさん出させてもらって、周りの人にも「加藤は元気にやっている」というのが伝わっている気がします。

加藤 よしたかさん

↑加藤さん(左)と同じく認定ファシリテーターのちせさん(右)。広島のだじゃれ界を背負って立つお二人!


Q :

ご家族の反応は如何ですか?

A :

家内はテレビ出演もしてくれたり、協力的です。嫌がってはなさそうだし、応援してくれていると思います。子ども達も最近は「面白いだじゃれを考えた!」などと言ってくるようになりましたね。
家内の周りでも「加藤さんのご主人、人生楽しんでいるわよね~」と言われたり、ママ友の間で「やってみると面白いね」とLINEでだじゃれのやり取りがされたりもしているみたいです(笑)

Q :

過去に私が出演した『Rの法則(ダジャレのススメ)』でも全国トップの視聴率を記録するなど、広島とだじゃれの相性の良さを感じているんですが、何かあるんでしょうか?

A :

どうなんでしょうね?
あまり実感はないですが、教育委員会から父兄向けの300人の講演を頼まれたり、公民館からも声がかかって、立て続けにテレビ取材が入る・・・これだけ重なってくると何かあるのかな?という気はして来ますね。先日のNHK(広島)の放送は、番組全体としてはそれ以前の4週よりも低調だったそうですが、僕のパート(“だじゃれの流儀”)だけは、格段に視聴率が高かったらしいです(笑)

Q :

それもスゴイですね!神ってる!(笑)

A :

「広島県民とだじゃれの親和性に関する考察」とか地元の大学と共同研究をして披露しますかね(笑)

加藤 よしたかさん

↑ NHK広島“だじゃれの流儀”収録の様子


Q :

だじゃれ活動をしていて、どんな時が楽しいですか?

A :

イベントによってそれぞれ面白さが違いますね。
“ダジャーレdeござ~る”の場合は、だじゃれテストのBefore & Afterで得点がグッと伸びるところが一番興味深いですね。それと、終わった後に、初対面の方も含めてみんなで飲みに行こう!という展開になるのもいいですね。
公民館でのお年寄り向けのワークショップも全く違う雰囲気で面白かったですね。
例えば、「顔の中にいる動物は?」というだじゃれクイズに対して(本来の答えは「ねずみ」(マウス=口))、「ワシがおる」という方がいて、「どこにおるんですか?」と聞いたら「わし鼻って言うじゃろが」というやり取りがありました。昔の言葉が出てきてこちらも勉強になったりして、そういう面白さもありますね。
お年寄りがあれだけ盛り上がるのもすごいですよね。前回も少し時間が押してしまって申し訳ないなと思っていたら、終わった後に老人クラブの会長さんが「普通じゃったら早よ終われや、とグチグチ言われることが多い。それがなかったのは、みんな楽しかったんだと思うよ」と言ってくれました。

加藤 よしたかさん

↑府中町でのPTA向け講演“スマイルあふれる住まい”。協会史上最多の300人が参加!


加藤 よしたかさん

↑船越公民館でのだじゃれワークショップ“ホッと笑いコミュニケーション”


Q :

何か今後の展望はありますか?

A :

“ダジャーレdeござ~る”は今後も定期的に開催したいですね。それから公民館や小学校の授業など、ターゲットをさらに拡げて行きたいです。中国新聞の一部が子ども向けの教材になっているので、その一部で「だじゃれのコーナー」を持てると良いですね。

Q :

20年後にはどうなっていますかね?

A :

「広島で一番有名な“だじゃれ爺(じじぃ)”」になっていますかね(笑)



<あとがき>

広島で初めてダジャーレを開催したのは2015年10月。福岡への遠征に便乗して、披露しました。そこから僅か1年。まさか広島から東京までファシリテーター養成講座を受けに来て下さる方が誕生し、さらにその方がNHKから単独で取材を受ける展開になろうとは!だじゃれ協会のニューHEROともいえる加藤さんの存在に心からありがとうとお伝えしたいです。今後の広島でのまさに“神ってる!”だじゃれ活用の拡がりが楽しみです!


インタビュー&レポート by 鈴木ひでちか

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